使用上の注意
(1)使用量に合わせ薬液を調製し、使いきること。
(2)石灰硫黄合剤、ボルドー液等アルカリ性薬剤との混用はさけること。
(3)はくさいに使用する場合は、定植後20日以内では薬害のおそれがあるので使用しないこと。又、定植後20日頃に使用する場合は、低濃度(2000倍)で使用すること。
(4)ジャガイモガに対しては、潜葉幼虫を対象に使用すること。
(5)イチゴネグサレセンチュウ防除の場合、苗の移植活着後(育苗期)に7~10日間隔で2~3回ジョロ等で灌注すること。
(6)ミナミキイロアザミウマの防除に使用する場合、生息密度が高まると効果が劣るので、初発生をみたら直ちに散布すること。なお、ミナミキイロアザミウマは繁殖が早いので、散布はかけ残しのないようていねいに行うこと。
(7)ねぎのシロイチモジヨトウの防除に使用する場合は、食入前の若齢幼虫期に散布すること。
(8)散布液の漂流飛散による危害を防止するため、特に水田転換作の大豆などに散布する場合は、フォームスプレー(泡散布)することが望ましい。
(9)蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにすること。
(10)ミツバチに対して影響があるので、以下のことに注意すること。
1)ミツバチの巣箱及びその周辺にかからないようにすること。
2)関係機関(都道府県の農薬指導部局や地域の農業団体等)に対して、周辺で養蜂が行われているかを確認
し、養蜂が行われている場合は、関係機関へ農薬使用に係る情報を提供し、ミツバチの危害防止に努めるこ
と。
(11)本剤の使用に当たっては、危害防止のため使用条件などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
人畜に有毒な農薬については、その旨及び解毒方法
(1)医薬用外劇物。取扱いには十分注意すること。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当を受けさせること。
(2)作業中に、粉末や噴霧を吸い込んだ場合は、薬剤にさらされない場所に移り、安静にすること。薬液を多量に浴びたときには、衣服を脱ぎ、皮膚・眼をよく洗うこと。また、身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受けること。
(3)本剤による中毒に対しては、硫酸アトロピン製剤の投与が有効であると報告されている。呼吸が困難な場合は気道を確保すること。口移し人工呼吸は行わないこと。
(4)本剤は眼に対して刺激性があるので、眼に入らないよう注意すること。眼に入った場合は直ちに水洗し、眼科医の手当を受けること。
(5)薬液調製時及び使用の際は、防護マスク、保護眼鏡、不浸透性手袋、不浸透性防除衣などを着用すること。作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼するとともにうがいをすること。
(6)本剤の散布に当たっては危害防止のため、胸の高さ以下の作物に対して下に向けて散布することとし、作物が胸の高さを超える場合は絶対に散布しないこと。特にたばこでは、草丈が腰の高さの時までに散布すること。
(7)施設内において灌注処理を行う場合は、出入り口、天窓、側窓等を開け、適宜、通気を確保して作業を行うこと。
(8)本剤の灌注処理に当たってはハス口状ノズルを使用すること。また、危害防止のためハス口状ノズルを腰より下にして地面に向けて灌注すること。
(9)被覆中の茶園や施設内など、噴霧のこもりやすい場所での散布は行わないこと。
(10)高温多湿時の長時間作業及び疲労時の使用はさけること。
水産動植物に有毒な農薬については、その旨
(1)水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用すること。
(2)使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきること。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないこと。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理すること。
引火し、爆発し、又は皮膚を害する等の危険のある農薬については、その旨
通常の使用方法ではその該当がない。
貯蔵上の注意事項
直射日光をさけ、鍵のかかるなるべく低温で乾燥した場所に密封して保管すること。